Kさん(検査時36歳)の経験談
新型出生前診断を受けた理由
36歳のときでした。
高齢出産であることと、2人目の子どもだったので将来上の子に負担がかかることを懸念したからです。
また、1度心拍確認後の稽留流産を経験していて、おそらく染色体異常だろうと言われたので、また染色体異常の赤ちゃんを妊娠する確率は少し高いのかなと思ったりもしました。
3つのトリソミーしか分からないけれど、私たち夫婦はその3つのトリソミーの子どもを育てる勇気がありませんでした。
出生前診断を受けて陽性だった場合、羊水検査の確定診断に進むことと、確定診断も陽性だった場合には中絶することまで夫婦で決めてから妊活を始めました。
上の子のときは高齢出産でなかったのもありますが、1人目だったのでこんなことは一切考えなかったし、障害があっても育てるって気持ちでいたと思います。
神戸アベンチスト病院で新型出生前診断を受けた理由
神戸アベンチスト病院で新型出生前診断を受けました。
そもそも、当時(2017年)私の家から通える範囲に施設認定を受けた病院は3つくらいしかなかったのですが、その中の1つでした。
施設認定を受けた病院の中で、家からなるべく近いところを選びました。
遺伝カウンセリングの日、採血の日、結果を聞きに行く日、と3日行かないといけない病院が多い中、ここの病院は遺伝カウンセリングの日にそのまま採血をしてくれたので全部で2日しか行かなくて良いのも良かったです。
値段は、施設認定を受けている病院はどこでも大抵同じくらいだったので、家から少しでも通いやすくて自分の体に負担が少なく済む病院を選びました。
施設認定を受けていない病院でも、当時もちらほらNIPTをしているという広告を見かけましたが、施設認定を受けていない病院で受ける選択肢は私にはなかったです。
遺伝子カウンセリング内容や実際受けて良かった点など
遺伝カウンセリングを受ける前は、漠然と否定的なことを言われるのかと構えていたのですが全然そんなことはなくて安心したのと、そして少し拍子抜けしました。
まず最初に新型出生前診断についての説明を受けましたが、十分に調べていたので私達夫婦にとって新しい情報は特になかったです。
思ったよりも簡潔で、時間もあまり長くかからずあっさりしていました。
新型出生前診断自体は、受けて良かったと思っています。
そうでないと、妊娠中、例えばエコーでの首の後ろの浮腫などを気にしてしまったり、生まれるまできっと悶々と過ごしていたと思うので。
ただ、産まれてすぐに心臓に疾患があることが分かり、長期入院をしたり手術をしたり、13,18,21以外の染色体の異常があるかもしれないと言われたりしたときには、新型出生前診断なんかを受けたバチが当たったのかもしれないとか、胎児ドックを受けていれば生まれる前から分かっていたかもしれないとか、色々と思うことはありました。
でも、今となっては、やっぱり受けて良かったと思いますし、もう予定はないですが万が一また妊娠するようなことがあれば、また同じ検査を受けると思います。